ここだけ読んで! 00000JAPAN を安全に使うための3つのポイント
大規模災害などで、携帯電話ネットワークが利用できない場合に提供されるのが、00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)です。
00000JAPANはLTEや3Gなどの携帯電話ネットワークに代わる通信手段として、一時的に提供される、無料のWiFI接続です。
非常用のため、携帯電話のキャリアや端末を問わず、簡単な設定だけで利用でき、しかも無料です。
00000JAPANは、簡単に利用できる仕組みになっていますが、あくまで非常用のため、セキュリティ面は十分とは言えず、運営元のWi-Bizや内閣府NISCからも注意喚起がされています。
正直いって一般人にはわかりにくいので、00000JAPANを使う上で注意すべきポイントを3つにまとめました。
00000JAPAN以外の通信手段が使えないか確認しましょう
00000JAPANのほとんどは、通信会社がすでに設置しているWi-Fiスポットを無料開放することで提供されています。
そのため、00000JAPANが使える場所では、平常時に提供されている無線LANサービスも、通常通り使えることがほとんどです。
具体的には、ドコモ契約者の場合は docomo Wi-Fi 、au契約者の場合は、au Wi-Fi SPOT、ソフトバンク契約者の場合はソフトバンクWi-Fiスポットが、一般的な料金プランであれば無料で利用できます。
これらのWiFiサービスが問題なく使えるのであれば、わざわざ00000JAPANを利用するメリットは全くありません。
まずは、キャリアが提供するWi-Fiサービスの利用を検討してください。
00000JAPANでは重要な通信は避けましょう
00000JAPANは、簡単に接続できる反面、無線通信が暗号化されていません。
IDパスワードや、個人情報などの情報をやり取りするのは極力避けたほうがいいでしょう。
なお、暗号化された通信であれば問題になることはありませんが、暗号化されているかどうか自信がない場合は、必要最低限の利用にとどめましょう。
00000JAPANを使い終わったら接続設定をかならず削除しましょう
00000JAPANを利用したあとは、その都度、接続設定の削除をしておきましょう。
iPhone や Android などのスマートフォンは、一度接続したことのあるWi-Fiには、次回から自動接続してしまいます。
00000JAPANの接続設定を残したままだと、悪意のある人が設置した、ニセの00000JAPANであっても、判別できず自動接続してしまいます。
00000JAPANは大規模災害時に携帯電話ネットワークを補完する目的で開放されるため、将来的には提供されなくなる一時的なものです。
00000JAPANは、必要な時に接続して、通信が終わったらすぐに接続設定を削除するのが安全な利用方法です。
以上の3点を守って、00000JAPANを利用することをおすすめします。
この先は、より細かい情報を知りたい方向けです。
00000JAPANを提供する通信事業者は
公衆WiFiサービスを提供する大手通信事業者が00000JAPANに対応しています
- 株式会社NTTドコモ
- KDDI株式会社
- ソフトバンク株式会社
- エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社
- 東日本電信電話株式会社
- 株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス
00000JAPANの共通仕様
基本的な仕様は提供する事業者が違っても同じです
- SSIDが00000JAPANである
- 提供されるのは災害時のみ
- パスワードなし(open)
- 認証機能なし(認証なしで利用可能)
- 利用時間の制限なし
00000JAPANを使うときに注意するポイント
WiFi通信は暗号化されていません
00000JAPANは、大規模災害の際にだれでも使えるようにすることを目的として、提供されています。
SSID 00000JAPANを選択するだけで、パスワードなどを入力しなくても、インターネットに接続できるようになっています。
しかし、00000JAPANは、だれでも簡単に使える反面、セキュリティレベルが低いという弱点があります。
具体的には、WiFiアクセスポイントとスマートフォンの間の通信がまったく暗号化されていません。
これはどういうことかというと、あなたがインターネットと通信している、例えばIDやパスワードなどの情報を、近くにいる第三者が、簡単に盗み見することができてしまうということです。
アプリで暗号化されていれば問題ありません
無線LANにかぎらず、インターネットの通信は途中で盗み見されることがありえます。
そのため、ブラウザやアプリには、様々な暗号化の仕組みが用意されています。
Chromeなどのブラウザの場合
https:// で始まるアドレスで、鍵マークが表示されていれば、サーバーとブラウザの間の通信が暗号化されているので、 00000JAPANを利用しても、盗み見されることはありません。
LINEの場合
Letter Sealing(レターシーリング)の設定をONにして、トークなどに鍵マークが表示されていれば、00000JAPANを利用していても盗み見されることはなくなります。
暗号化の状況がわからないアプリは使わないのが無難です
アプリの場合は、通信が暗号化されているかどうかを判別するのは用意ではありません。
暗号化の有無がわからないアプリをつかった重要な通信は、避けたほうがいいでしょう。
利用が終わったら削除の徹底を
00000JAPANの利用が終わったら、面倒でもWIFIの接続設定を消しておきましょう。
悪意のある第三者が、ニセの00000JAPANを設置した場合、接続設定が残っていると、意図せず接続されてしまいます。
00000JAPANは災害時に、限られたエリアでのみ提供されるので、設定は削除しておきましょう。
被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。