マーシャル諸島からの電話がかかってきている人が増えています
マーシャル諸島は太平洋に浮かぶ島国です
最近、+692から始まる見知らぬ電話番号から、スマホに着信履歴が残されているという人が増えています。
+692から始まる電話番号は、マーシャル諸島の電話番号です。
マーシャル諸島は、太平洋上に浮かぶ島国で、正式名称は、マーシャル諸島共和国(マーシャルしょとうきょうわこく)です。ミクロネシア連邦の東、キリバスの北に位置しています。
692はマーシャル諸島の国番号
国際電話には、国ごとに決められている国番号があり、日本の場合は81です。
マーシャル諸島の国番号は692なので、+692から始まる着信は、マーシャル諸島からかかってきた国際電話ということになります。
スマートフォンの機種によっては、国番号から判断して、自動で画面にマーシャル諸島と表示される機種もあります。
マーシャル諸島から着信があっても心当たりがなければ折り返ししないほうがいい
+692ではじまるワン切りにコールバックするのはやめましょう
マーシャル諸島に知り合いが住んでいる場合や、マーシャル諸島に旅行に行っている友人がいる場合は別として、多くの人はマーシャル諸島から国際電話がかかってくる心当たりが無いと思います。
また、ほとんどの着信は、いわゆるワン切りで、電話を受ける間もなく切れてしまうようです。
間違い電話やいたずら電話ではなく、不審な国際電話の可能性が高いので、心当たりがない場合は、コールバックしないようにしましょう。
マーシャル諸島からのワン切りに折り返すとどうなる?
折り返すと携帯電話会社から高額な国際電話料金が請求されます
マーシャル諸島からの+692から始まる着信履歴に、スマートフォンからそのままコールバックすると、マーシャル諸島に国際電話をかけることになります。
実は、スマートフォンからの国際電話は、申し込み不要ですぐにかけることができる契約になっている場合がほとんどです。
ただし、かけ方は同じでも、国内通話とはまったくの別料金で、通話料金もはるかに高額になります。
スマートフォンによっては、着信履歴の電話番号をタップするだけで電話がかかってしまう機種もありますので要注意です。
国際電話は各社30秒単位で料金がかかるので、1秒でもつながると30秒分の料金がかかってしまいます。
料金は毎月の通話料と合算されて請求されるので、軽い気持ちでコールバックすると後から高額な通話料金を請求されることになります。
国際電話の通話料金は、相手の国によって違います。
マーシャル諸島あての通話料金は、国際電話の中でも、高額な料金が設定されている ため、特に注意が必要です。
各キャリアのスマートフォンからマーシャル諸島あてに国際電話を掛けたときの料金
ドコモのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(国番号 692)あて国際電話
平日(昼間)8:00-19:00 →68円/30秒
平日(夜間・深夜・早朝)19:00-8:00 及び 土・日・祝(終日)→63円/30秒
auのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(692)あて国際電話 → 65円/30秒
ソフトバンクのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(692)あて国際電話 → 99円/30秒
ワイモバイルのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(692)あて国際電話 → 99円/30秒
UQmobileのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(692)あて国際電話 → 65円/30秒
楽天モバイルのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(692)あて国際電話 → 68円/30秒
mineo aプランのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島あて国際電話 → 65円/30秒
mineo dプランのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(692)あて国際電話
平日(昼間)8:00-19:00 → 68円/30秒
平日(夜間・深夜・早朝)19:00-8:00 及び 土・日・祝(終日 → 63円/30秒
mineo sプランのスマホからマーシャル諸島(+692)にコールバックしたときの料金
マーシャル諸島(692)あて国際電話 → 99円/30秒
マーシャル諸島からの国際電話の目的は詐欺?
日本の電話あてに無差別にかけている模様
マーシャル諸島から国際電話がかかってくる目的は、まだわかっていません。
ただ、日本宛に大量にかかっているため、コールバックを狙って、無差別に着信履歴を残していると思われます。
似たような事例として、2017年にはパプアニューギニア、2018年にはトンガから、2019年にはモーリタニアやアセンション島から、大量に国際電話がかかってきたことがあります。
この際には、こころあたりのない国際電話からの着信にはコールバックしないように、各携帯電話会社が呼びかけを行う事態となりました。
今回のマーシャル諸島からの電話も、同じ事象だと思われます。
どうしてコールバックしてはいけないの?
高額な国際電話料金を請求されてしまいます
マーシャル諸島宛に日本から国際電話をかけると、国際電話の料金がかかります。
あなたが支払った通話料金の一部は、日本の電話会社を通じて、マーシャル諸島の電話会社にも支払われます。
つまり、マーシャル諸島の電話会社は、日本から国際電話がかかってくるほど儲かる仕組みになっているのです。
電話会社からのキックバックを受け取る目的で、海外の電話にワン切りを残して国際電話を掛けさせるという手口は古くからあり、マーシャル諸島からの電話も、類似の手口の可能性があります。
また、一度コールバックしてしまうと、コールバックしてくる番号だと記録されて、何度も着信履歴を残されたり、フィッシングのSMSが届くなど別の詐欺に巻き込まれる場合もあります。
マーシャル諸島からの電話に、コールバックするメリットは何一つ無いので、心当たりがなければ、折返しの電話をするのは絶対にやめましょう。
かかってきた電話を無視すれば料金はかかりません
マーシャル諸島から電話がかかってきたときに、電話を取ってしまった場合でも、大丈夫です。
日本国内で受けた場合は、マーシャル諸島からの着信でも、かかってきた側に料金がかかることはありません。
あくまでも、折り返し電話をしてしまうと、高額な料金が発生します。
マーシャル諸島からの心当たりのない着信は、かならず無視して、着信履歴からもすぐに削除しておけば安心です。
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