コンゴからの国際電話がかかってきている人が増えています
コンゴ共和国は西アフリカに位置する共和制国家です
最近+242から始まる見知らぬ電話番号から、電話がかかってきた、スマホに着信履歴が残されていたという人が増えています。
+242からはじまる番号から電話がかかってきたら、詐欺の被害にあう危険があるので要注意です。
+242から始まる電話番号は、コンゴ共和国の電話番号です。
コンゴ共和国(こんごきょうわこく)は、アフリカの国で、東にコンゴ民主共和国、西にガボン、南にアンゴラの飛地カビンダ、北にカメルーンと中央アフリカ共和国と国境を接しています。首都はブラザヴィルです。
242はコンゴ共和国の国番号
国際電話には、国ごとに決められている国番号というものがあります。
電話番号の最初のけたに、国番号を割り当てることで、全世界で番号がバッティングしないように工夫されています。
たとえば、日本の国番号は81です。
コンゴ共和国の国番号は242なので、+242から始まる着信は、コンゴ共和国からかかってきた国際電話ということになります。
スマートフォンの場合、かかってきた電話番号の国番号を自動判別して、着信画面にコンゴ共和国と表示されます。
コンゴ共和国からの着信履歴があっても折り返しはしないほうがいい
+242ではじまる電話番号にコールバックするのはやめましょう
コンゴ共和国に知り合いが住んでいる場合や、コンゴ共和国に旅行に行っている友人がいる場合は別として、日本に住む多くの人はコンゴ共和国から国際電話がかかってくる心当たりが無いと思います。
+242からかかってくる着信には、いわゆるワン切りで電話を受ける間もなく数回で切れてしまう場合と、電話に出ると自動音声が流れる場合があります。
どのパターンでも、+242からの電話は、単なる間違い電話やいたずら電話ではなく、不審な国際電話の可能性が高いので、心当たりがない場合は、コールバックしないようにしましょう。
もし、不用意にコールバックしてしまうと、金銭的な被害にあう可能性があります。
コンゴ共和国からのワン切りにコールバックするとどうなる?
契約している携帯電話会社から高額な国際電話料金が請求されます
+242から始まる着信履歴に、スマートフォンからそのままコールバックすると、ワンタッチで日本からコンゴ共和国あての国際電話をかけることになります。
スマートフォンからの国際電話は、申し込み不要ですぐにかけることができる契約になっている場合がほとんどです。
しかし、電話のかけ方は同じでも、国内通話とはまったくの別料金体系なので、通話料金もはるかに高額になります。
スマートフォンの機種によっては、着信履歴の電話番号をタップするだけで、電話がかかってしまう機種もありますので要注意です。
すぐに切ったとしても、国際電話は30秒単位で料金が計算されるので、1秒でもつながると30秒分の料金がかかってしまいます。
料金は数か月後に毎月の携帯電話料金と合算されて請求されるので、軽い気持ちでコールバックすると、忘れたころに高額な通話料金を請求されることになります。
国際電話の通話料金は、相手の国によって違いますが、携帯電話発コンゴ共和国あての通話料金は、国際電話の中でも、特に高額な料金が設定されている ため、特に注意が必要です。
各キャリアのスマートフォンからコンゴ共和国あてに国際電話を掛けたときの料金
ドコモのスマホからコンゴ共和国(+242)にコールバックしたときの料金
ドコモ WORLDCALL (申し込み不要)
コンゴ共和国(国番号 223)あて国際電話
平日(昼間)8:00-19:00 →180円/30秒
平日(夜間・深夜・早朝)19:00-8:00 及び 土・日・祝(終日)→120円/30秒
auのスマホからコンゴ共和国(+242)にコールバックしたときの料金
au国際電話サービス(申し込み不要)
コンゴ共和国(223)あて国際電話 → 199円/30秒
ソフトバンクのスマホからコンゴ共和国(+242)にコールバックしたときの料金
ソフトバンク国際電話
コンゴ共和国(223)あて国際電話 → 199円/30秒
ワイモバイルのスマホからコンゴ共和国(+242)にコールバックしたときの料金
ソフトバンク国際電話
コンゴ共和国(223)あて国際電話 → 199円/30秒
UQmobileのスマホからコンゴ共和国(+242)にコールバックしたときの料金
UQモバイル国際電話
コンゴ共和国(223)あて国際電話 → 199円/30秒
楽天モバイルのスマホからコンゴ共和国(+242)にコールバックしたときの料金
楽天モバイル国際通話
コンゴ共和国(223)あて国際電話 → 180円/30秒
コンゴ共和国から国際電話をかけてくる目的は詐欺?
日本の携帯電話あてに無差別にかけている模様です
コンゴ共和国から国際電話をかけてくる目的は、まだわかっていません。
日本の携帯電話宛に昼夜問わず大量にかかっているため、無差別に発信していると思われます。
似たような事例として、2017年にはパプアニューギニア、2018年にはトンガから、2019年にはモーリタニアやアセンション島、2020年にはマーシャル諸島やナウル共和国から、大量に国際電話がかかってきたことがあります。
このような、こころあたりのない国際電話からの着信にコールバックしないように、各携帯電話会社が呼びかけを行う事態となりました。
今回のコンゴ共和国からの電話も、同じ事象だと思われます。
どうしてコンゴ共和国からの着信に出たりコールバックしたりしてはいけないの?
あなたが支払った高額な国際電話料金が電話会社を通じて詐欺グループにわたる「国際ワンギリ詐欺」の被害にあう
あなたがコンゴ共和国宛に日本から国際電話をかけると、あなたの契約している携帯電話会社から高額な国際電話料金が請求されます。
国際電話の仕組み上、あなたが携帯電話会社に払った国際電話料金の一部が、日本の携帯電話会社からコンゴ共和国の電話会社にも分配されます。
つまり、コンゴ共和国の電話会社は、日本から国際電話がかかってくるほど儲かる仕組みになっているのです。
電話料金からキックバックを受け取る契約をしている詐欺グループが、キックバックをだまし取る目的で、海外の電話にワン切りを残して折り返しの国際電話を掛けさせるという手口「国際ワンギリ詐欺」は古くから存在しています。
はっきりしていませんが、今回のコンゴ共和国からの国際電話も状況がにているため、同じ手口の可能性があります。
警察や公共機関などをかたる詐欺の被害にあう
海外からの電話による、国や自治体、警察の他、電力会社や通信会社を名乗る詐欺の被害が発生しています。
詐欺の場合は、コンゴ共和国からの電話を詐称して、他の国から詐欺の電話をかけているといわれています。
怪しい着信履歴に一度コールバックしてしまうと、使われている電話番号だと記録され、いわゆるカモリストに入れられてしまい、何度も着信履歴を残されたり、怪しいフィッシングSMSが届いたりして、別の詐欺に巻き込まれる場合もあると指摘されています。
コンゴ共和国からの電話に、コールバックするメリットは何一つ無いので、心当たりがなければ、たとえ興味本位でも、折返しの電話をするのは絶対にやめましょう。
+242 コンゴ共和国からの電話にでてしまったけど大丈夫?
かかってきた電話を取ってしまってもそのまま無視すれば料金はかかりません
コンゴ共和国から電話がかかってきたときに、もし電話を取ってしまった場合はすぐに電話を切って無視しましょう。
日本国内で電話を受けた場合は、たとえコンゴ共和国からの着信でも、電話がかかってきた側であるあなたに料金がかかることはありません。
あくまでも、折り返しコンゴ共和国あてに国際電話をかけてしまうと、高額な料金が発生します。
興味本位のコールバックは問題外ですが、間違い電話を教えてあげようと親切心を出す必要もありません。
コンゴ共和国からの心当たりのない着信は、かならず無視して、誤タップで電話をかけてしまうこともないように、着信履歴からもすぐに削除しておけば安心です。
コメント