キスミントガムはなぜ売っていない?
独創的なパッケージで登場したキスミントガム
キスミントガムとは、江崎グリコのチューインガムのブランドです。
1987年に発売が開始、板ガムが薄いケースに入った独特のパッケージが画期的で、人気のブランドになりました。
その後、キスミントガムシリーズはラインナップを増やし、2003年よりウォータリングキスミント、2010年にはキスミントインスパイアが発売されました。
キスミントガムが売っていないので買えないという声
今年に入ってから、キスミントガムが売っていないという声が聞かれるようになりました。
実は、キスミントガムはすでに生産中止になっていて、もう食べられないのです。
キスミントガムの製造工場は2018年で閉鎖に
九州グリコ佐賀工場が閉鎖に
去年の8月、江崎グリコは、佐賀にある子会社「九州グリコ」を2018年12月で閉鎖すると発表していました。
佐賀県探しにある九州グリコは、昭和28年に江崎グリコ九州工場として操業を開始して、2001年に分社化して生まれました。
チーズスナックの「チーザ」や「ポスカ」や「キスミント」などのガムを中心に生産していましたが、2017年3月期の売上高は11億6900万円と、ピークだった2009年度と比較すると約半分に落ち込んでいたのです。
キスミントガムは九州グリコで生産
ガムは九州グリコの主力商品でしたが、工場が閉鎖となるため、グリコは自社でのガム製造をやめることになりました。
すでに、キスミントガムは生産を終了していて、現在購入できるのはお店に並んでいる分だけになります。
健康に配慮したポスカなどのガムは他社の工場で生産が続けられるようです。
佐賀とグリコの意外な関係
グリコの創業者は佐賀県出身
実はグリコの創業者である、江崎利一氏は、佐賀県佐賀市の出身です。
有明海に生息しているカキにふんだんに含まれている成分、グリコーゲンに着目したのがグリコを創業したきっかけでした。
それ以降、グリコは日本を代表するお菓子メーカーへと成長しましたが、出身地である佐賀にも工場が残っていたのです。
なお、佐賀には、乳製品を製造する佐賀グリコ乳業もあり、こちらはゆかりの地で操業を続けていくことになります。