ナウルからの国際電話がかかってきている人が増えています
ナウル共和国は太平洋に浮かぶ島国です
最近+674から始まる見知らぬ電話番号から、電話がかかってきた、スマホに着信履歴が残されていたという人が増えています。
+674からはじまる番号から電話がかかってきたら、詐欺の被害にあう可能性があるので要注意です。
+674から始まる電話番号は、ナウルの電話番号です。
ナウル共和国(なうるきょうわこく)、通称ナウルは、太平洋の南西部に位置するナウル島にある国です。
1980年代には、サンゴ礁と海鳥のフンが反応してできたリンを貴重な肥料として輸出することで、太平洋地域で最も高い生活水準を誇っていました。
1990年代に入ってからのリン鉱石枯渇により、一転して政府は深刻な財政危機に直面、事実上の破綻状態に陥ったことで知られています。
674はナウルの国番号
国際電話には、国ごとに決められている国番号があります。
たとえば、日本の国番号は81です。
ナウルの国番号は674なので、+674から始まる着信は、ナウル共和国からかかってきた国際電話ということになります。
スマートフォンの機種によっては、かかってきた電話番号の国番号から自動判別して、着信履歴にナウルと表示される機種もあります。
ナウルからの着信履歴があっても折り返ししないほうがいい
+674ではじまるワン切りにコールバックするのはやめましょう
ナウルに知り合いが住んでいる場合や、ナウルに旅行に行っている友人がいる場合は別として、日本に住む多くの人はナウル共和国から国際電話がかかってくる心当たりが無いと思います。
また、+674からかかってくるほとんどの着信は、いわゆるワン切りで、電話を受ける間もなく切れてしまうようです。
+674からの電話は、単なる間違い電話やいたずら電話ではなく、不審な国際電話の可能性が高いので、心当たりがない場合は、コールバックしないようにしましょう。
不用意にコールバックしてしまうと、金銭的な被害にあう可能性があります。
ナウルからのワン切りにコールバックするとどうなる?
契約している携帯電話会社から高額な国際電話料金が請求されます
+674から始まる着信履歴に、スマートフォンからそのままコールバックすると、ナウルあてに国際電話をかけることになります。
スマートフォンからの国際電話は、申し込み不要ですぐにかけることができる契約になっている場合がほとんどです。
ただし、電話のかけ方は同じでも、国内通話とはまったくの別料金で、通話料金もはるかに高額になります。
スマートフォンの機種によっては、着信履歴の電話番号をタップするだけで、電話がかかってしまう機種もありますので要注意です。
すぐに切ったとしても、国際電話は30秒単位で料金がかかるので、1秒でもつながると30秒分の料金がかかってしまいます。
料金は数か月後に毎月の携帯電話料金と合算されて請求されるので、軽い気持ちでコールバックすると後から高額な通話料金を請求されることになります。
国際電話の通話料金は、相手の国によって違いますが、携帯電話発ナウルあての通話料金は、国際電話の中でも、高額な料金が設定されている ため、特に注意が必要です。
各キャリアのスマートフォンからナウルあてに国際電話を掛けたときの料金
ドコモのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
ドコモ WORLDCALL (申し込み不要)
ナウル(国番号 674)あて国際電話
平日(昼間)8:00-19:00 →68円/30秒
平日(夜間・深夜・早朝)19:00-8:00 及び 土・日・祝(終日)→63円/30秒
auのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
au国際電話サービス(申し込み不要)
ナウル(674)あて国際電話 → 65円/30秒
ソフトバンクのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
ソフトバンク国際電話
ナウル(674)あて国際電話 → 199円/30秒
ワイモバイルのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
ソフトバンク国際電話
ナウル(674)あて国際電話 → 199円/30秒
UQmobileのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
UQモバイル国際電話
ナウル(674)あて国際電話 → 65円/30秒
楽天モバイルのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
楽天モバイル国際通話
ナウル(674)あて国際電話 → 68円/30秒
MVNO(mineo/IIJMIOなど) aプランのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
ナウルあて国際電話 → 65円/30秒
MVNO(mineo/IIJMIOなど) dプランのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
ナウル(674)あて国際電話
平日(昼間)8:00-19:00 → 68円/30秒
平日(夜間・深夜・早朝)19:00-8:00 及び 土・日・祝(終日 → 63円/30秒
MVNO(mineo/IIJMIOなど) sプランのスマホからナウル(+674)にコールバックしたときの料金
ナウル(674)あて国際電話 → 199円/30秒
ナウルから国際電話をかけてくる目的は詐欺?
日本の携帯電話あてに無差別にかけている模様
ナウルから国際電話がかかってくる目的は、まだわかっていません。
ただし、日本の携帯電話宛に昼夜問わず大量にかかっているため、コールバックを狙って、無差別に着信履歴を残していると思われます。
似たような事例として、2017年にはパプアニューギニア、2018年にはトンガから、2019年にはモーリタニアやアセンション島、2020年にはマーシャル諸島から、大量に国際電話がかかってきたことがあります。
過去には、こころあたりのない国際電話からの着信にはコールバックしないように、各携帯電話会社が呼びかけを行う事態となりました。
今回のナウルからの電話も、同じ事象だと思われます。
どうしてナウルからの着信履歴にコールバックしてはいけないの?
高額な国際電話料金を請求されます
あなたがナウル宛に日本から国際電話をかけると、あなたに高額な国際電話の料金が請求されますが、国際電話の仕組み上、支払った通話料金の一部は、日本の携帯電話会社を通じて、ナウルの電話会社にも分配されます。
つまりナウルの電話会社は、日本から国際電話がかかってくるほど儲かる仕組みになっているのです。
海外の電話会社と現地の詐欺グループが結託し、電話料金からキックバックを受け取る目的で、海外の電話にワン切りを残して国際電話を掛けさせるという手口は古くからあります。
はっきりしていませんが、今回のナウルからの電話も類似しているため、同じ手口の可能性があります。
サギに巻き込まれる可能性も
怪しい着信履歴に一度コールバックしてしまうと、存在している番号だと記録され、いわゆるカモリストに入れられてしまい、何度も着信履歴を残されたり、怪しいフィッシングSMSが届いたりして、別の詐欺に巻き込まれる場合もあります。
ナウルからの電話に、コールバックするメリットは何一つ無いので、心当たりがなければ、折返しの電話をするのは絶対にやめましょう。
ナウルからの電話にでてしまったけど大丈夫?
かかってきた電話を無視すれば料金はかかりません
ナウルから電話がかかってきたときに、もし電話を取ってしまった場合でも、大丈夫です。
日本国内で受けた場合は、ナウルからの着信でも、電話がかかってきた側に料金がかかることはありません。
あくまでも、折り返し電話をしてしまうと、高額な料金が発生します。
興味本位のコールバックや問題外ですが、間違い電話を教えてあげようと親切心を出す必要もありません。
ナウルからの心当たりのない着信は、かならず無視して、誤タップで電話をかけてしまうこともないように、着信履歴からもすぐに削除しておけば安心です。
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